(下記は資料です。2021年をもちまして試験は終了しました。)

 

C.TESTとHSKの違いは何ですか。

● HSKは北京語言大学が開発した試験で、中国への正式な留学(語学留学を除く)に必要な試験です。このため、中国教育部(日本の文部科学省に相当)が認定し、現在は教育部が主催しています。

● C.TESTは北京語言大学漢語試験研究センターが新たに開発した試験で、留学以外の目的で中国語を学んでいる人のために実践的な中国語能力を測定する試験として開発されました。主催は北京語言大学漢語試験研究センターです。(中国教育部が主催する試験ではありません)

(英語のTOEFLに相当するのがHSKで、TOEICに相当するのがC.TESTといえます。)

中国の大学に進学するためにはHSK、中国語を使ってビジネスをする場合にはC.TESTが良いでしょう。
国際的な試験とはどういう意味ですか。
● 基準が国際的であること
C.TESTは、日本国内の学習者を中心とした基準ではなく、中国で通じる能力があるかどうかという基準で能力が判定されます。
試験問題の作成は北京語言大学漢語試験研究センターで、これまで世界各国で実施してきたHSKのデータをもとに、国際的な基準により能力を測定します。

●参加者、実施地域が国際的であること
C.TESTは日本、中国、韓国で同時に実施されます。
中国語のビジネスの場が中国中心である以上、中国でも実施されていることが今後の中国語試験の必要条件になるでしょう。

●日本での広まりについて
2006年7月に開始された新しい試験ですが、今後世界での中国語の重要性高まりと共に広めていく予定です。
中国語検定や新HSKとのレベルの比較はできますか。

中国語検定や新HSKとC.TESTは形式も内容も異なっているので、単純な比較はできません。ここでは、おおよその比較です。

C.TESTはAD、Gレベル試験があります。

ADレベル試験は、学習時間1000時間以上の方を対象にしています。
おおよそ中国語検定の2級から1級のレベルを5段階に分けて評価します。(A,B,C,D,認定なし)

新HSKの6級合格がB~Cレベル、新HSKの5級がDレベルに相当します。

 

Gレベル試験は、学習時間150時間以上の方を対象にしています。

中国語検定のおおよそ準4級~4級程度を2段階に分けて評価します。(G、判定なし)

新HSKの3級程度に相当します。


何れもスコアによってレベルが示されるので、きめ細かく自分のレベルを知ることができます。

試験問題の特徴は何ですか。
C.TESTは、G級以外の、ADレベル試験は例題から試験の質問まですべて中国語です。この事に象徴されるように、中国語によるコミュニケーションを重視して問題が作成されています。日本語がわからない中国人は、中国語で質問してくるはずです。これが現実です。

C.TESTは、短時間に即答できる中国語能力、大量の内容を理解できる中国語能力があるかを測定します。
認定証に有効期限がありますか。

有効期限はありません。

 

何度でも受験することができますか。

1年に何度でも受験することができます。

 

試験問題は公表されますか。

公表しません。

 

成績はいつわかりますか。

試験終了後、およそ1ヶ月で成績がわかります。

 

 
C.TESTは中国政府主催の試験ですか。

C.TESTは中国政府主催の試験ではありません。

現在中国での中国語の試験は、教育部主催の試験、労働部主催の試験、それ以外の試験があります。C.TESTはそれ以外の試験に属します。

主催者である北京語言大学は、中国語試験作成機関として、中国においてはもちろん国際的にも最高水準の実績のある機関です。試験の信頼性は大変高いものといえます。

(関連情報)
1 1986年に北京語言大学がHSKを開始しましたが、それが国家認定試験となったのは、1992年です。


2 C.TESTは中国では北京語言大学漢語試験研究センターが、日本では弊社(株式会社語文研究社)が委託をうけ実施しています。
 
3 教育部以外の機関でも中国語試験を実施している例としては、労働部(現人力資源社会保障部)主催の「国家職業漢語能力測試(ZHC)」があります。

このように現在の中国では、主催者が異なる複数の中国語試験が実施されており、特定の機関だけが独占的に試験を実施しているわけではありません。